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2018年4月15日 (日)

教育ICTセミナー2018(春)5/スマートスクール(仮称)構想

  

今日は4月15日。

  

前投稿に続いて、

3月28日に行われた「教育ICTセミナー2018(春)」の報告です。

 

「ICT整備事例と、新学習指導要領を視野に入れた新たな取り組み」

倉敷市教育委員会 倉敷情報学習センター  尾島正敏・・・その2

  

必要なことを書き留めます。

  

〇タブレット端末は、家庭科や図工で使うといい。

 作品ができあがっていく途中経過を全体に見せる。

 家庭科のレシピを作る。写真を4枚に制限することで、

 どの写真を利用するかグループで話し合うことができる。

 

〇文部科学省情報教育推進係長の相川修二さんが示した同じ図。 

Epson819  この図の中の「個人フォルダ」

 個人フォルダのデータ量がものすごい量となる。

 (必要なギガ数×児童生徒数=ものすごい量)

 これが課題になってくる。

 クラウド化を進めなくてはならない・・・

 ID、パスワードの保持を意識する必要

 

〇教育の情報化加速化プラン

 ・文部科学省HPの「2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会」最終まとめ参照。

  PDF「2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会」

 ※読んでおきたい資料です。

 ※明日の教員会総会の合間にも読もうかな。

  尾島先生が、とくに説明してくれた

  最終まとめの中の「スマートスクール構想」に注目↓

 

スマートスクール構想・・・教育の情報化加速化に向けた施策のひとつ

 ・上記の「2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会」最終まとめ

  10pから引用↓

  

  現在、データに基づいた学校・学級経営や教育政策の推進が求められているが、

  今後の先導的なモデルとして、一人一台のコンピュータ環境や

  堅牢な校務支援システムのもとで、学習記録データ等を蓄積・分析し、

  意思決定するなど、授業・学習支援システムと校務支援システムの

  連携運用を図っていくようなモデルを構築し、

  学級経営・学校経営の見える化を進めることが、

  その効果的な支援につながると考えられる。

  (「スマートスクール(仮称)」構想)

 

  33pから引用↓

  

  (「スマートスクール(仮称)構想に係る実証研究)

  学校における教育の質の向上に向けてICTを最大限に活用するため、

  教員の業務負担の軽減を図りつつ、新しい時代に必要となる

  資質・能力の育成、とりわけ、探究的な学習の中で、

  学習者が日常的にICTを活用するすることにより、

  より深い学びにつなげる観点から、

  情報セキュリティ対策を講ずることを大前提とした上で、

  学びの過程及び成果をデータ化・活用できる仕組みを構想し、

  実証研究を進めていくことが求められる。

  (別添4-1、別添4-2参照)

  

  すなわち、統合型校務支援システムを帳票の電子化としての

  機能にとどめず、これらの校務情報を、学習履歴、学習記録、

  学習成果物等の授業・学習の記録(以下、「学習記録データ」

  という。)と有効につなげ、学びを可視化することは、

  以下に示すように、データに基づいた児童生徒自らの学習の

  振り返りのみならず、教員の指導力(学習指導、生活指導等)の

  向上や学級経営の改善、さらには、教育委員会単位の

  現状分析・政策立案、保護者や地域への説明等、

  教育の情報化の効果を飛躍的に拡大させることが期待される。 

  

  大量退職・大量採用を背景とした年齢・経験年数の不均等による

  若手教員への知識・技能の伝承の停滞の懸念が生じている中、

  児童生徒の学びを可視化することは、ベテラン教員が個々に

  有していた知識・技能(いわゆる「ノウハウ」)の一部を

  可視化させることにつながり、経験不足の教員が児童生徒に対し

  指導する際の補完的な役割や、学校全体での指導力向上に向けた

  取組を支援するツールとして機能すること。

  

  (中略)統合型校務支援システムと学習記録データ等を連携運用させ、

  これらのデータを集合知として活用することは、研究機関等による、

  データに基づく実践的・科学的な研究活動を可能とし、このことが、

  結果として、教育政策の「エビデンスに基づくPDCAサイクルの確立」

  にもつながる。

  ※「集合知」意味は?

   「多くの人の知識が蓄積したもの。また、その膨大な知識を

    分析したり体系化したりして、活用できる形にまとめたもの。」 

   引用:コトバンク

  

  児童生徒の学びを「可視化」することは、学校教育における教員以外の

  専門スタッフの参画や地域の連携体制の整備等「チーム学校」を

  より有効に機能させるとともに、学校を家庭のシームレスな学びの

  実践にもつながること。 

  ※「シームレス」意味は?

   「継ぎ目のないこと。」引用:コトバンク

  

  

  57pから転載↓ 「別添4-1」

Ict6

  

  57pから転載↓ 「別添4-2」

Ict7  ※黒地で見えにくいところには、上から次のように書かれています。

  「基礎的な知識・技能」

  「知識・技能の活用能力」

  「学びの『活動』」

  「学びの『過程』」

  「学びの『深さ』」

  

 ※以上、この「最終まとめ」は平成28年7月28日に発刊されたもの。

  2年前にはけっこうしっかり考えられているんだと思う。

  やはり頭のいい人たちが考えてまとめたもの。

  

〇このような「スマートスクール(仮称)構想」に基づく実践紹介。

 ・AI分析を使った指導支援、児童の学力向上

 ・ICTを活用した先生の働き方改革

 尾島先生の資料より転載↓Epson820  

 このシステムを実際に運用開始したのが奈良県奈良市。

 昨年9月スタートです。

 ※そのことを伝えるニュース↓

クラウドWatch 2017年7月19日

 一部引用

 

 大日本印刷株式会社(以下、DNP)は18日、

 小学校で月12回の頻度で実施している日常の

 テスト(単元/期末テスト)において、

 クラウド上のシステムでテスト結果を自動的に分析し、

 児童・生徒の能力特性に合った個別教材を提供するサービスを

 9月より開始すると発表した。

 サービスの開始に先駆けて、奈良県奈良市の全市立小学校にあたる

 43校の4年生の授業で採用が決定した。 

 DNPでは、現在、小学校で実施されている多くの日常のテストは、

 基礎・基本を重視した取り組みやすい問題を中心に作成されており、

 児童・生徒の能力特性を計測することが困難で、

 また、若手教員に対する支援と指導力の向上策が求められていると説明。

 こうした課題に対して、評価と指導の一体化に力点を置き、

 月12回のテスト実施後に、

 クラウド上のシステムでテストの回答内容を自動的に分析し、

 個々の児童・生徒の能力特性に合った個別教材を

 短期間(3日程度)で提供するサービスを開始する。

 

  

 世の中、進んでいるぞ。

 そのことが知れたことが収穫。

 もっといろいろ考えて実行しても、突飛ではない。

 世の中はもう十分進んでいる。

  

 以上で尾島先生のお話のまとめ終了。

   

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