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2017年2月26日 (日)

8月28日放映の「バリバラ」/ステラ・ヤングさんのTED

 

今日は2月26日。

81年前の1936年、「二・二六事件」があった日だ。

  

昨年の8月28日に放映された

バリバラ 生放送 検証!〈障害者×感動〉の方程式」より。

日本テレビ系で「24時間テレビ 愛は地球を救う」と放送が重なり、

話題になった番組です。

  

番組については、今のところここで見ることができました↓


YouTube: バリバラ 生放送「検証!<障害者×感動>の方程式」 16年08月28日19:00 Eテレ

さらに、NHKのHPで、番組のおおよその内容はわかります。

Photo   

この番組で、問題提起で紹介された映像があります。

ステラ・ヤングさんのミニ講演(TED)です。

Rimg2970

ステラ・ヤングさんは、1982年オーストラリア生まれ。

先天性の骨形成不全症であり、人生の大半を車椅子で過ごした方。

講演は2014年4月に行われたもの。

2014年12月に亡くなっています。

 

講演の様子は「バリバラ」の中で部分的に紹介されています。

Rimg2969

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Rimg2972

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しかし、元の映像を見ないとやはり十分にわかったとは言えません。

見ることをお勧めします。

ここで見ることができます↓


YouTube: I'm not your inspiration, thank you very much | Stella Young

(なぜかタブレット端末だと、翻訳が映し出されません。なぜ?)

ここはどうかな↓

DigitalCast TED日本語 - ステラ・ヤング

Photo_4

  

そしてこの講演の内容を読むこともできます。

TED 講演の内容の書き起こし ①

上記のサイトでもいいけど、写真つきの次のページもわかりやすいです。

Logmi(ログミー)世界をログする書き起こしメディア/障害者は「感動ポルノ」として健常者に消費される–難病を患うコメディアンが語った、”本当の障害”とは ②

  

ステラ・ヤングさんのお話の中で、特に印象に残ったものを、

ここに引用しておきたいです。

上記のサイトがいつ消えてしまうかもしれないので、

後悔しないように自分のサイトに引用しておきます。

①から引用。

  

大多数の人が 障害者を教師や 医者やネイリストとは

見ないものです。障害者は人として扱ってもらえません。

感動を与えるための存在です。

事実 私はこの会場に座って― こんな感じで車椅子に乗っていたら

皆さんが私に それとなく期待しているのは 「感動」ですよね? (笑)

    

ご来場の皆さま 残念ですが 皆さんを非常に がっかりさせてしまいます。

私は「感動」させに来たんじゃ ありません。

私がここに来たのは 私たちが障害に関して

騙されていたとお伝えするためです。

そう 私たちは嘘を教え込まれています。

障害は完璧に悪いことで 疑いの余地なしという嘘です。

障害は悪いこと だから 障害を持って生活するのは

立派な人だということになります。

障害は悪いことではないんです。

だから 立派ということもありません。

  

  

私たちは これを 「感動ポルノ」と名付けました (笑)。

あえて「ポルノ」と言っているのは

ある特定の人たちを モノ扱いして

他の人が得するようになっているからです。

ですから この場合  障害者を 健常者のために利用しているのです。

これらのイメージの目的は 皆さんを感動させ

やる気を起こさせることです。

ですから 皆さんがこれを見ると

「自分の人生は最悪だけど 下には下がいる 彼らよりはマシだ」と。

  

  

私は自分の身体と ずっと付き合ってきました。

かなり気に入っています。

私が必要なことを やってくれるんです。

自分の身体の可能性を最大限 発揮しています。

皆さんと同じです。

あの画像の子供達も同じです 特別なことなんて 何もしていません。

あの子達は 自分たちの身体能力を 最大限に引き出しているだけです。

では私たちがやっているように 彼らをモノ扱いして

画像をシェアするのは 本当に正しいことなのでしょうか?

周りの人達が 「あなたは感動的だ」と言う時

もちろん賞賛しているのでしょう。

そんなことが起きるのも 嘘のせいです。

私たちは障害を持つことで 特別な存在になると

思い込まされています。 本当に違うんです。

  

  

私が住みたいのは 障害が特別視されるのではなく

普通だと思われる世界です。

私が住みたい世界は 15才の女の子が 自分の部屋に座って

『バフィー 恋する十字架』を 観ることが

偉業なんかじゃない世界。

ただ座って観ているだけなのですから。

私が住みたい世界は 障害者の人達に

そんな低い期待を 持たない世界。

朝ベッドから起きて 自分の名前を覚えている

そんなことで賞賛されない世界です。

私が住みたい世界は 我々障害者が 真の成果で評価される世界。

私が住みたい世界は メルボルンの高校2年生が

新しく来た教師が 車椅子に乗っていても

微塵も動じない世界です。

  

   

「身体能力を最大限に生かしている」という発想がいいなと思います。

みんなやっているんです。

身体能力を最大限に生かして何かをやり遂げたときに、

達成感を味わうことができます。

そして周囲も感動し、「よく頑張った」と声をかけたくなります。

  

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