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2016年3月30日 (水)

このやり方なら道徳ができそうだ 後編 佐藤幸司先生

  

今日は3月30日。

  

前投稿に引き続き、

季刊誌「教師のチカラ 2016年冬号」(日本標準)からの引用。

  

山形県の佐藤幸司先生の文章からの引用です。

タイトルは「新聞の隅で出合った広告から授業をつくる」でした。

佐藤先生新聞の隅にあった記事に感動して、

それを保存し、授業でどう使うかを考えて教材化していきました。

まさに前投稿の鈴木健二先生の言われている通りの動きです。

その資料は、2015年の7月の朝日新聞に載っていました。

Epson684

この資料は、「教師のチカラ」の写真ですが、

次のサイトで簡単に得られます(現時点ですが)↓

朝日新聞DIGITAL くらし百景「うれしいひとこと」

佐藤先生はこの資料を前半と後半に分けて示しました。

中ほどの

「途方にくれた私は、すがる気持ちで早朝に巡回してくる

 清掃の方宛に、置手紙を残した。」

を「私は途方にくれてしまった。」と加工して、

そこまでを前半として示しました。

発問は次の通り。

  

【発問】「途方にくれる」とは、どんな意味ですか。

【発問】「私」はどうしたらいいでしょうか。

  

そして私は置手紙を置いて行ったことを言いながら、

後半を配りました。

その時に「安心してください」は空欄にしました。

  

【指示】そこには、どんな言葉が書いてあったと思いますか。

     自分の考えを書きましょう。

【指示】「私もやるぞ」全員で声を合わせて読みましょう。

【発問】「私」がこんなに元気になったのは、なぜでしょうか。

  

このようにして授業が流れます。

佐藤先生の文章の引用です。

  

「ご安心ください」という優しい言葉が、人を元気にさせる。

きっと子どもたちに似たような経験があるはずだ。

互いの経験を語り合い、温かい気持ちになって授業を終えたい。

(中略)

道徳授業では、子どもが自分の経験を語ることを重視する。

子どもの発言を引き出せば、新聞の隅で出会った一つの

エピソードで授業ができるようになる。

資料を分割して提示できるのも、自作教材のよさである。

(32p)

  

佐藤先生も刺激をたくさんくれる先生です。

このブログにも登場しています。

ここでも道草 佐藤幸司さんに始まって(2007年6月21日投稿)

ここでも道草 ついに生の佐藤先生に出会えた・・・高崎にて(2007年8月6日投稿)

ここでも道草 佐藤先生のチキンライスの授業(2007年11月25日投稿)

この機会に読みなおして、いい勉強ができました。

 

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