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2016年2月23日 (火)

「ダメ!を言わなければ・・・」からの引用その4

今日は2月23日。

  

昨日の投稿に引き続き、

「『ダメ!』を言わなければ子どもは伸びる」

(親野智可等著/PHP研究所)からの引用をしていきます。

  

  

親の抱くイメージについて。

 

では、このイメージはどこから出てきたのでしょうか?

それらはすべて、親自身の人生経験とそれによって

育まれた価値観から出てきたのです。

親自身がその親からされたことやしてもらったこと、

見たこと、聞いたこと、読んだこと、体験したこと、

こういったことから出てきたのです。

その子自身の中から出てきたものなど一つもありません。

子ども本人のあずかり知らぬところで、

その子のあるべき姿が決められているわけです。

それは子ども本人とはまったく無関係なものです。

親は自分の欲や願いに基づくあるべきイメージを子どもに求めます。

すると、そこには当然のことながら大きなギャップが生まれます。

でも、親はそれが許せません。

「片づけができるようにさせたい」という気持ちが強い親は、

片づけができない子を許せません。

「あいさつができるようにさせたい」という気持ちが強い親は、

あいさつできない子を許せません。

そして、否定語で叱り続けます。

このように、あるべきイメージが最優先にされていると、

必ず叱ることが増えます。

そして、子どものありのままの姿を見ることができなくなります。

(38~39p)

 

  

また親野智可等さんから新しい視点をもらった気持ちです。

さらに続きます。

  

  

でも、本当はあるべきイメージを押しつけるのではなく、

子どものありのままの姿を受け入れて許すこと、

そしてそれを肯定することが大切なのです。

「今のありのままのあなたが大好きだよ」

「今のありのままのあなたでいいんだよ」

というメッセージを、言葉、目つき、表情、行動で

絶えず伝えることが大切なのです。

なぜかというと、親に自分のありのままを肯定されることで、

子どもは自分自身を肯定できるようになるからです。

つまり、自己肯定感が育つのです。

それによって心が安らかになり幸せな気持ちになります。

明るく楽しく前向きな気持ちになれるのです。

すると、がんばるエネルギーが自然にわいてきます。

がんばれと言われなくても、自分からがんばれる気持ちになるのです。

これが心の不思議なところです。

大人でも子どもでも必ずこうなります。

心というものは不合理なものなのです。

  

でも、このあたりの心の働き方は誤解されていることが多いです。

つまり、

「ありのままを肯定するとそれ以上がんばらなくなる」

と思い込んでいる人が多いのです。

「今のありのままのあなたが大好きだよ」

「今のありのままでいいんだよ」と言っていたのでは、

がんばらなくなるだろう。

「今のままじゃダメだよ」「もっとがんばらなければいけないよ」

と言わなければがんばらないだろう。

そう思い込んでいる人が多いのです。

  

理論的にはそうですが、心は理論どおりには働きません。

「今のままじゃダメだよ」

「もっとがんばらなければいけないよ」と言われれば、

「あ~、自分はダメだな」となります。つまり、自己否定感です。

すると、心が不安で落ち着かなくなります。

暗くて悲しい気持ちになり、やってもどうせダメだろうと

感じるようになってしまいます。

自分はダメだと思い込んだ人は、

がんばるエネルギーがわいてこなくなるのです。

いくらがんばれと言われても、

がんばる気持ちになどなれないのです。

このような心の不思議な働きを理解してください。

そうすれば、あるべきイメージをもとに

子どもを叱ることの大きな弊害がわかります。

そして、子どものありのままの姿を受け入れて許してあげましょう。

それを肯定してあげましょう。

(39~41p)

  

どうですか?

難しいことですが、実行して子どもを育てたいと思う内容です。

何度も読み直しておきたい文章です。

でもこの本、これだけではないです。

まだ後日に続きます。 

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