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2016年1月30日 (土)

大山祇神社の「一人角力」

  

今日は1月30日。

  

2015年10月31日放映の

「世界ふしぎ発見!美味しいご飯をいただきます 

再発見!日本のお米」を見ました。

番組冒頭で紹介された一人角力(ずもう)が面白かったので、

聞き書きしました。

  

  

愛媛県で行われる不思議な角力。

土俵の上には力士が一人。

実は目に見えない稲の精霊と角力を取っているという。

稲の精霊が勝てば、その年の米の出来は良いと信じられてきた。

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そして今年も・・・・・

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(精霊が勝って)上々のようだ。

  

大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)の「一人角力」については

Wikipediaに載っていました。

Wikipedia 大山祇神社

  

ここからの引用。

  

毎年春の御田植祭(旧暦5月5日)と

秋の抜穂祭(旧暦9月9日)において、

大山祇神社の御淺敷殿と神饌田の間に設けられた

土俵で行われる相撲神事である。

「稲の精霊」と「一力山」による三本勝負で行われ、

稲の精霊が2勝1敗で勝つ。

「すもう」は一般に「相撲」の字を当てるが、

ここでは、相撲を含めた広義の力くらべである

「角力」の文字を用いて一般の相撲とは違うこと、

神との力くらべを表すとされる。

  

  

そうか、「世界ふしぎ発見」では1回だけの勝負でしたが、

本当は3番勝負なんだ。

映像もありました。

2010年の映像です。


YouTube: 20100616大山祇神社 御田植祭3 (一人角力)

2014年の映像です。3番勝負が見られます。


YouTube: 大山祇神社 一人角力

  

こうやって見てくると、2010年、2014年、2015年と

力士は同じ人のようです。

その辺りも調べてみました。

ここ↓が参考になりました。

愛媛県生涯学習センター 愛媛の祭り(平成11年度)

  

このサイトによると、

一人角力は昔から行われてきた神事だったそうです。

しかし、力士や行司役の人が高齢になったため、

昭和59年(1984年)を最後に途絶えていたそうです。

平成になって、中学校の先生だった越智秀雄さんが働きかけて、

中学生による一人角力を始めました。

それがきっかけになって、平成11年から青年による一人角力が

15年ぶりに復活したそうです。

その時に行司と力士が募集されて選ばれたの次の2人です。

行司:多和祥栄さん(昭和47年生まれ)

力士:菅 貞之さん(昭和49年生まれ)

 

2014年のニュースを見る限り、

少なくとも2014年までは(おそらく今も)、2人が演じているようです。

Photo 愛媛新聞

  

復活にあたって越智さんや菅さんの話が

愛媛県生涯学習センターのサイトで紹介されていました。

引用します。

  

「(越智さん)今年(平成11年)復活するに当たって苦労したのは、

一人角力を、一人ではなく間違いなく稲の精霊と一力山の二人で

角力を取っているらしく見せることの難しさでした。

また、ワンパターンになって、見る者が退屈することのないように

気を遣いましたが、これも苦労しました。

一人角力の復活といっても、

決まっているのは行司の口上と

2勝1敗で精霊が勝つということだけです。

それで、今までの一人角力のビデオテープを検討し、

多くの方々の話に耳を傾けながら、

お互いに意見を出し合って、

どのようにするかを話し合いで決めてきました。

練習は、大三島町のコミュニティセンター2階の会議室に、

太い白い綱で土俵を作ってしました。

本格的な練習は5月の10日前後から始めて、

6月18日(旧暦5月5日)の本番に備えました。」


「(菅さん)最初はどうしていいか分からなかったけれど、

まずは四股(しこ)を踏むことから始めました。

その四股がなかなか踏めないんです。

大相撲のビデオを見ながら練習してもなかなか形にならないんです。

初めは1、2日でできると思っていたのですが、

その四股を踏むことだけに何日もかかりました。

次には相撲の形を作っていこうということでした。

とにかく相手なしで一人で角力を取るわけですから、

戸惑いました。

時々、だれかに実際に相手になってもらって、

仕切り、立ち会い、組み合うわけです。

相手がいて、組み合った手の位置、投げの打ち合いで足が上がる、

その上がり方、体の倒れ方、あるいは投げを打たれた瞬間に

どうこらえるか等々いくらも形が出てくるわけです。

組み合って、その状態で相手がのいた時、

腰の位置は、手の構えはどんな形になっているのか、

どこに力が入っているのか、

それを一つ一つ体で覚えていったんです。」

  

こんなことを知ると、映像をより真剣に見てしまいます。

ここにも歴史あり。

  

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