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2011年8月19日 (金)

理科実技研・・・白濁した石灰水が透明になる理由

   

今日は8月19日。

今日は市内の理科教育夏期実技研修会に参加しました。

いい勉強になりました。

    

石灰水。

石灰水は、水に水酸化カルシウムCa(OH)2 を入れ、

ガラス棒でよくかき混ぜて作ります。

でも沈殿させなくてはならないので、1~2日間放置する必要があります。

すぐに石灰水を使いたかったらどうするか?

教えてくれました。

  

簡単です。濾紙でろ過をすれば、OKというわけです。

興味を持ったのは次の実験。

試験官に入った石灰水に、ストローで息を吹き込みます。

息の中の二酸化炭素に反応して、石灰水は白く濁ります。

これは授業でもやったこと。

講師の先生が、息を吹き込み続けてくださいと言いました。

「そしたら濁りがなくなっていきます。」

   

え、濁りがなくなるの!?

   

それは面白いと、元気に息を吹き込み続けました。

1番早く濁りがなくなりました。ほぼ透明になりました。

これはすごい。

今まで白く濁った時点で実験を終了させていましたが、

そのつづきがあったことが楽しかった。

   

なぜ透明になるか?

当然この疑問に行き当たります。

周りにいた理科の先生たちに聞きましたが、

「何か」ができるから透明になるらしい。

その「何か」を忘れたそうです。

    

それでは自分で調べてみよう。

   

まずはこのサイトが参考になりました。

小6の子の質問に答えています。

http://sci.la.coocan.jp/fchem/log/rika/2213.html

    

小6ですから化学反応式で示すわけにはいきませんから

 水酸化カルシウム + 二酸化炭素 → 炭酸カルシウム + 水 

このときできる 炭酸カルシウム は石灰石のおもな成分です。

炭酸カルシウムは二酸化炭素を溶かした水(炭酸水)には溶けて、

炭酸水素カルシウムになります。

 炭酸カルシウム + 炭酸水 → 炭酸水素カルシウム     

炭酸カルシウムは水にほとんどとけませんが、

炭酸水素カルシウムは水によく溶けるんです。

    

息を吹き込み続けることで、水が炭酸水になり、

白濁していた炭酸カルシウムを解かしてしまい、

透明になったというわけです。

(この時、炭酸カルシウムは炭酸水素カルシウムに変化)

   

化学式が次のサイトにありました。

http://www3.u-toyama.ac.jp/kihara/chem/gas/gas-CaOH2.html

   

石灰水に二酸化炭素を吹き込むと、炭酸カルシウムが生成し、白濁する。

Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + H2O

 さらに多量の二酸化炭素を吹き込むと、透明になる。

CaCO3 + CO2 + H2O → Ca(HCO32

 

よしわかった。

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