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2011年8月10日 (水)

海軍工廠跡地見学5/屋上からの見学/曳光弾

 

今日は8月10日。

前投稿のつづき。

EPSON015決定版 
 
  

⑦本館屋上から見学

・名古屋大学太陽地球環境研究所の本館屋上に特別にのぼって、見学。

RIMG0048 
   

・屋上から大恩寺山(御津山)を見る。この山の上を爆撃機の編隊が通過して迫る。

※どんな気持ちで当時の人たちは見たのだろう。

RIMG0065 
   

・将校用プールだったが、黄燐貯蔵プールとなった水槽。

 黄燐はすぐに酸化してしまうため、酸素と遮断して水中に保存していた。

RIMG0050 
・黄燐は、曳光弾(えいこうだん)で使われた。

・曳光弾は発射の際に発光して、弾道がよくわかる弾。

・夜間の戦闘の時に、どこに弾がとんでいったのかわからないので、

・機関銃のような連発銃では、たとえば5発に1発くらいこの曳光弾をいれておく。

    

※曳光弾については、映像を一つ紹介します。

 

第2次世界大戦中、ドイツ空軍の戦闘機がソ連の戦闘機を機関銃で撃墜する様子。

曳光弾が光っているのがよくわかります。

思い出すのが、神風特攻隊がアメリカ空母に体当たりする映像。

機銃の弾が雨あられと撃ち込まれる中を、特攻機が突入していきます。

曳光弾が光っているために、機銃のすさまじさがよくわかります。 

しかし、曳光弾は3~5発に1発含まれているだけで、曳光弾の破壊力は弱い。

曳光弾が1発とんでいく間に、破壊力の高い弾が何倍もとんでいたわけです。

初めて知りました。

もっともっとすさまじかったわけです。ものすごい恐怖だったと思います。

 RIMG0053 RIMG0059 RIMG0061

・連続写真ではない。本館南に広がる森。この中に火薬乾燥庫などがある。

・薬筒乾燥所よりも痛みの激しい建物。

本館西方面の写真も掲載

RIMG0062 RIMG0063 
とにかく森が広がる。

本館北の写真。先ほど見学した薬筒乾燥所が森の中にある。

RIMG0054 
   

 

   

    

・最後に、来年2月に再び見学会ありとの連絡。

・マムシの心配はないし、草も生い茂っていないので、さらに奥の見学ができる。

・旧小坂井町のSさんという方が発言。語り部の方から聞いた話を絵で再現したとのこと。

 爆風で吹き飛んだ片腕が電線にひっかかった絵など7枚。

 8月31日まで、桜丘ミュージアムに展示中。

 ※先日見に行ってきた。あの絵の作者が、この方だったんだ。絵で残すことは大事なこと。

・この戦争遺跡を、平和公園にして保存しようという声もある。

     

    

以上で、8月7日の豊川海軍工廠跡地見学会の報告を終わります。

まとめるのに時間がかかったけど、いつか役立つ資料になると思います。

今は森がうっそうとする場所ですが、将来はどうなるのだろう。

風化せずに、戦争遺跡が有効に使われたらいいなと思います。

 

   

    

 

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コメント

豊川海軍工廠については知りませんでした
2月の見学会、参加したいと思いました
道草さんはアンテナを高くはられているのですね

2月の見学会の案内は、正月早々に届きます。
忘れなかったら、連絡します。
都合がついたら、ぜひ。
   
アンテナは高くしようと心がけていますが、
情報処理能力が低いのが、我ながら残念。
時機を逸することが多いです。
   
ところで、また「浜松の艦砲射撃」のこと、また教えてください。
体験談とか読みたいです。

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