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2010年7月30日 (金)

火天の城7/原作を読んだ

    

「火天の城」のことを書くのは7月4日以来。

    

原作を読み終えてしばらく経った。

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山本 兼一

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映画だと2時間の中にいろいろつぎ込まなければならないし、

多くの年代層に受けなければならないためか、

脚本家の手腕でこうも原作と違うんだとビックリ。

主人公の棟梁岡部又右衛門の子どもは、映画だと娘でしたが、

原作は息子。それも跡取り息子。

父親になかなか認められないが、しだいに実力をつけ、

最後は父親と肩を並べるほどたくましく成長する。

読んでいて痛快な場面です。

映画でも、娘の恋人の男性が、そんな役を担うが、

跡取りでないところが弱い。

    

その他、武田側の木曽のお殿様が、

城のための杉の木の伐採をいとも簡単に許している。

映画は許していない。

こんなに変えてもいいのかな?

     

映画だと木曽から切り出した杉の木は、

城の中心になる太い木数本のように感じられた。

しかし、原作を読んでビックリ。

太い木数本以外に、500本が切りだされている。

殿さまが許さなければ、切り出せない本数である。

映画でいだいたイメージが崩壊。 

      

原作では、安土城が炎上するまでが描かれている。

精魂込めて作られた城があまりに早く炎上してしまう。

そのあっけなさ。そして主人公岡部に訪れるあっけない悲劇。

作られるまでの「じっくり」と、

そんなものは知らんよという感じの「あっけなさ」

現実が描かれているなと思った。 

     

原作は原作、映画は映画。別物と考えて楽しみたいと思った。

  

夏休みの研究で「安土城」のことを調べると、6年3組では公言している。

今から1カ月。このブログ上でまとめていきたい。

引き続き、「火天の城」シリーズとして。         

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