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2010年5月18日 (火)

国分寺・国分尼寺下見8/築地塀は「ついじべい」と読む

(前投稿のつづき)

勤務校の校長先生は考古学に詳しい方。

今日もいろいろ教えてもらいました。

築地塀の読み方を、前投稿では「つきじべい」と書きましたが、

間違っていました。

正しくは「ついじべい」でした。すみません。

     

築地塀の作り方を教えてもらいました。

さらに素晴らしい資料を紹介してくれました。

平城京―古代の都市計画と建築 (日本人はどのように建造物をつくってきたか) 平城京―古代の都市計画と建築 (日本人はどのように建造物をつくってきたか)

草思社 1986-09
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この本は学校の図書館にあった本。

難しく、とても小学生が取り組める本ではない。

何でこんな本が図書室にあるんだと不思議に思える本。

1986年初版。

校長先生は前からこの本が図書館にあることを知っていたとのこと。

イラストが丁寧で正確。よくわかる本です。

イラストレーター穂積和夫さんのことに関心を持ちました。

       

築地塀を作っているところのイラストはよだれもの(失礼)。

Rimg0122_2

    

   

    

    

    

    

    

Rimg0124    

    

     

    

     

     

    

   

イラストを見ただけで、築地塀の作り方が良くわかります。

しかし、説明文も引用します。

イラストを見ながら読むとよりよくわかります。

  

道具としては、「四本の丸太(添柱そえばしら)と

二枚の板(堰板せきいた)、それに土をつき固めるつき棒が必要です。

まず丸太を二本ずつ組み合わせて二列に地面に埋め立て、

丸太の上端が開かないように横木で連結します。

そして、堰板を丸太の内側にそえて枠をつくり、

板枠内に土を入れ、板枠内に土を入れ、

板と丸太に楔を打ち込むと準備完了です。

土は湿っているとあとでひび割れするので、

ある程度乾かしたものを用い、

つき棒を上から垂直に落とすようにしながら

板枠内をまんべんなくつき固めます。

だいたい10センチほどの厚さの土が6センチほどの

厚さになるくらい(60%)まで固めたのち、

ふたたび土を入れて、同じことをくりかえします。

堰板の幅いっぱいまでつきあがると、

楔をぬいて板をはずし、板を上に持ち上げて、

ふたたび同じ作業をくりかえすのです。

こうした作業を版築(はんちく)といいます。(後略)(31p)

     

    

この数日で、版築についてどんどん詳しくなっていく自分がいます。

しっかり版築に道草中。

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