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2009年12月

2009年12月31日 (木)

2日間で学んだことその10(最終回)/経験のプラス・マイナス

(前投稿のつづき)

本「野中信行のブログ教師塾」(学事出版)より。

   

大切なのは、「悩まないで、反省しない」で、「次をどうしよう」と考えていくだけである。(173p)

   

野中先生は、斎藤孝著「座右の諭吉」(光文社新書)から次の文を引用しています。

  

「私(斎藤さんのこと)自身も人生に悩んだ時期が長かったので痛感する。

人生にぐずぐず悩むヒマがあるならもっと勉強すればよかったのだ」(中略)

「彼(諭吉)はどんな閉塞状況にあっても、

あるいはどんな難しい事態に陥っても、

まったくへこたれるところがなかった。

パニックにならずに処し続ける。

無駄なことには一切悩まない。

自分のやりたいことがうまく進むように具体的な手立てを打っていく男だった」(146p)

   

福沢諭吉はすごい人だから、きっといきなりこの境地になったのでしょう。

私のような普通人だと、悩んで反省して落ち込んで、

決していい結果にならなかったという痛い体験(病気にまでなってしまった)を経たからこそ、

やっと悩まないで、「次はどうしよう」と考えれるようになりました。

でも身近な悩んでいる若い先生には、

できたらそんな体験を経させたくないです。

「大丈夫、大丈夫、次に何をするか考えよう」と声をかけていきたい。

藤原和博さんの「修正主義」を若い先生には身に付けてもらいたい。

「どうにかなる」・・・最近の口癖です。

    

ついつい野中先生の本の引用から自分のことをどんどん書いてしまっています。

最近同じ職場の先生から、

「先生はいろいろなことを楽しんでやってますね」「楽観的ですね」などと言われます。

10年前の自滅型の自分と大きく変わったと思います。

経験がどんなプラスを自分に与えてくれるのか半信半疑でしたが、

最近は経験が与えてくれたものを自覚できるようになってきました。

   

    

年配の先生が学級崩壊を起こしてしまう理由を、

野中先生は次のように言う。この本で最も印象に残ったところ。長く引用します。

   

原因は、野村(監督)が言う「変化球が覚える」ことを怠ってきたせいである。

今まで通用した投球で通用すると思い込み、

変化球を覚えることを怠ったのである。

具体的に書こう。

まず第一に、ベテランになればなるほど、授業は下手になる

えっと思われるかもしれないが、本当である。(中略)

だんだん下手になっていく。

よほどの努力をしないと保っていけない。

その原因は、テンポではないかというのが最近の結論である。(中略)

第二に、子どもたちとの距離の取り方が間違っている。

ベテランの先生たちのクラスが荒れるのは、

その先生が「子どもたちがだらしない」とその姿にイライラして、

しょっちゅう説教しているか、叱っているかを繰り返してしまうからである。(中略)

第三に、ベテランの先生たちは、今までの(学級経営の)方法に固執している。

それでは、もう「変貌している子どもたち」に対応できない。(181~182p)

   

先に行く人がこういうことを書いてくれることはとてもありがたいです。

経験はプラスもあるけど、マイナスもあるわけで、

経験の落とし穴に落ちないようにしていきたい。

    

う~ん、本からは1つのことを学べばいいというけど、

この本から引用したい言葉・文はまだある。

しかし2009年はもうすぐ終了。ここで「2日間で学んだこと」シリーズは切りにしたい。

次のブログに書く時は新年、2010年です。

2009年のスタートは898本目の投稿。そしてこれが1450本目の投稿。

1年間で553本。よし、ここまで!

    

   

   

2日間で学んだことその9/その子の良さは、ちらっとしか光らない

(昨日のつづき)

12月27日の帰りは、三ノ宮から大阪、西梅田、なんばと経由して

近鉄大阪難波駅から名古屋駅までは近鉄特急。

近鉄特急の2時間はとても快適で安上がり。

今回はアーバンライナープラスでした。

   

帰りに読み終えた本は「野中信行のブログ教師塾」です。

野中信行のブログ教師塾―「現場」を生き抜くということ― 野中信行のブログ教師塾―「現場」を生き抜くということ―

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この本からもたくさん学びました。 

      

その子のプラスの要素を探すというのは、簡単ではない。

教師の力量と見る視点が問われる。

その子の良さは、ちらっとしか光らない。その光を見逃さないことだ。(24p)

   

22人の子どもの担任だった時、

毎日一人一人の良かったことを付箋に書いて連絡帳に貼りました。

野中先生の書かれていること、その通りでした。

少ない人数でしたが、見逃してしまいがちです。

俵原先生の言う「Bの子理論(Bの理論)」のように、

Bの子を見逃しがちです。

見た!と思っても、しばらくしていざ書こうとした時に忘れてしまうこともあります。

いろいろな場面で見るようにしました。

授業、放課、提出物、給食、掃除。

些細なことでも、しっかりほめました。

こういうところでも褒めれるぞと、発見もありました。

こうして視点が増えました。

自分に課した毎日の付箋はいい修行でした。

杉渕先生の「1%を見る」発想もありました。

参考:2007年のブログ「1%を見る」http://mitikusa.typepad.jp/blog/2007/11/post_ec4d.html

   

現在32人の子どもの担任。付箋修行をすることに躊躇しています。

毎日32人の良いところを書きとめる力量が自分にはまだありません。    

    

親が子どもと一体化してしまうことについて、野中先生は次のように書いています。

   

多くの親たちが、子どもと一体化してしまっているために、

子どもの問題を自分の問題としてとらえてしまう。

子どもの問題への指摘は、すべて自分への否定、批判として受け入れてしまう。

冷静に問題を受け入れていくことができない。

単に子ども同士の喧嘩も、大きな問題にまで発展してしまう。(104p)

   

「一体化」の意味がよくわかりました。

昔に比べて子どもが数が少ないことが一体化を招くのでしょうか。

確かに冷静になれないことあり。

それは教師にもあるのでは。

指摘されて落ち込んだこと多々体験あり。

問題は必ずあるものと考え、

問題は、子どもが成長する時のチャンスと考えたい。

そう考えると、問題に対して客観的になって、どう解決していくか考えられます。

いい年になって、やっとこう思えるようになりました。

    

いじめだけは、担任教師の力がなくては、どうにもできない。肝に銘じよう。(121p)

   

あらためて銘じます。

   

元旦早朝は部分月食/山のカレンダー

神戸から帰ってきてからの4日間はあわただしかったです。

掃除、修理、買い物、年賀状書きなどなど。

30日は奥さんの実家に行って、恒例の餅つき。

今日は高校の時の恩師の所へお歳暮を届けに。これも恒例。

年末恒例のことを一つ一つやっていって、その先に新年が来るのだなと思います。

もう一つ恒例。

山のお店にいて、山のカレンダーをもらってくること。

今年は今日(31日)お店に行ったので、

もうカレンダーがないかなと心配していましたが、

「まだありますよ~」と店員さんに言われてホッとしました。

「1つでいいですか?」と尋ねられたので、

「それでは2つください。1つは職場にかけます」と答えて、2つもらってきちゃいました。

Pc310031_2    

   

    

山に行きたくなる写真満載のカレンダーです。

来年はもっと山に行きたいと思っています。

だからダイエットとトレーニングに励んできました。

    

もうじき2009年は終了。でもまだやりたいことあり。

「2日間で学んだこと」シリーズは完結させたい。

26・27日のことを4日間もかけてうっています。

それだけ学びが多かったということでしょう。

    

一つ情報。

元旦の朝、部分月食あり。

約8%の部分月食ですが、偶然のもたらす天体ショーをしっかり見てみたいです。

3:51頃から欠け始め、4:22頃が最大。4:53頃終わりです。

その後ついでに初日の出。

この辺りの日の出は6:58.

雪が心配されるだけに、雲がたちこめていないか心配です。

   

2009年12月30日 (水)

2日間で学んだことその8/「つなげる」は面白い

(前投稿のつづき)

27日の講座の最後に、MCの一人キッキョさんが、

「講座で学んだことを、何らかの形でアウトプットしましょう」とみんなの前で言いました。

※アウトプット=出力

このブログをうつようになって、アウトプットの有効性を感じます。

体験したことを学習したことを、こうやって書く作業を通して、

あいまいだったことがはっきりして、再認識作業ができます。

ブログは自分の性にあったありがたいツールだと思います。

「2日間で学んだこと」シリーズもあとちょっと。

     

本「つなげる力」(藤原和博著/文藝春秋)の大事なキーワードは「つなげる」

今までつながりそうでつながらなかったもの、つながりそうもないものをつないで、

目標達成や問題解決に挑むのです。

学校と地域をつないで土曜日の寺子屋(ドテラ)を実施しました。

学校と塾をつないで有名な夜スペシャル(夜スペ)を実施しました。

今、藤原さんは人との出会いなど偶然をつなげて、

新しく時計のビジネスを始めています。

   

修正主義と同じく、この「つなげる」もとても楽しい考え方。

私事ですが、2学期の星空への傾倒も、

いろいろなことがつながった結果だと思います。

息子が夏休みの自由研究で「星」を選んだこと。

久々会った人が「星空ナビ」を教えてくれたこと。

それらのことが重なって、夢中になっていきました。

藤原さんは次のように言っています。

   

偶然をつなげることでまったく新しいビジネスが生まれる(表紙)

    

「偶然」を、「これも何かの縁」と考えて大切にしていると

新たな展開が生まれることがあります。

こういう生き方はとても楽しい。

藤原さんはこうも書いています。

   

私はいつも、語れる物語を豊かにするほうに動く。

教育改革を進めるのに、現場の学校長を引き受けたのも、同じ動機だ。

ビジネスマンをしたまま評論家然として教育を語るより、

中学生との本気のぶつかり合いを通じて現場にかかわっていったほうが、

私自身にとってはるかに豊かな人生になると考えた。

たとえ、年収が半分以下になっても、

語るべき物語が倍以上豊かに編集できればそれでよい。

「損して得とれ」とよく言うが、

「処理を減らして編集をとれ」が正しい。

より豊かな物語が編集できそうな道を生きたほうが、

人生が豊かに暮らせるからだ。(243p)

   

「修正主義」「つなげる」は自分の人生を豊かにするためでもあり。

そういう生き方が向いている時代だと思いました。   

2009年12月29日 (火)

2日間で学んだことその7/修正主義は面白い

(前投稿のつづき)

12月26日・27日の神戸に行った往復の読書も収穫がありました。

行きに読んだ本が「つなげる力」です。

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藤原和博さんは、これからの子どもは(いや大人も)、

「情報処理能力」だけではもう足りなくて、

「情報編集能力」が必要だと言っています。

「情報処理能力」「情報編集能力」について、藤原さんは次のように書いています。

   

「読み書きソロバンに代表されるように、

脳のメモリーの中にたくさんの正解パターンを

詰め込んでいくと高まる『情報処理能力』に対して、

過去の経験や知識、技術のすべてを組み合わせ、

正解が一つとは限らない問題に対して

状況に応じた納得解を導くチカラが、

成熟社会には大事になる。

それが『情報編集力』である」(87p)

    

「納得解」についても、藤原さんは次のように説明しています。

   

自分が納得でき、かつ関わる他人を納得させる解。(中略)

解は1つとは限らない。(111p)

        

成長している社会のようにある一定方向に向いている社会ではなく、

成長が一段落して、

これからは次がどうなるか、明日が来年がどうなるかわかりにくい成熟社会。

したがって応用のきく情報編集力をつけろというわけです。

その力のキーワードが「つなげる」

いろいろなものをつなげて、目標達成のため、問題解決のために試行錯誤して解を求めていくことを薦めています。

1つの正解をパンと出すのではなく、

納得解を探しだすために、まずはやってみて、ダメだったら修正していく。

子どもたちに「情報編集能力」をつけるためには、

教育現場もそうならなければならないと言っています。

   

日本の教育現場を呪縛(じゅばく)する「正解主義」を払拭(ふっしょく)して

「修正主義」に移行いなければならないだろう。(106p)

   

「修正主義」ってとても面白い環境だと思います。

間違いを恐れず、間違いを糧にして進むというのは

昔から良かれと言われてきたのに、

それでも「正解主義」が強かったと思います。

「修正主義」をもっと表に出して、「これで行こう!」と宣言して毎日を過ごしたいと思います。

藤原さんはこうも書いています。 

子どもの未来を拓こうとする企画について。

   

ありもしない「正解」を探して100回会議を重ねるより、

始めたあとに100回修正を加え、

リズムとテンポよく「進化」させていったほうがはるかに有効なのだ。(197p)

   

行動しながら考えていきたいです。

  

本「つなげる力」については次の投稿でも。    

    

   

2日間で学んだことその6/人体の不思議展に行かず

(前投稿のつづき)

27日の帰路、名古屋に着いたのは午後4時過ぎでした。

ここで迷いました。

「人体の不思議展」に行くかどうか?

「人体の不思議展」サイトhttp://www.jintai.co.jp/index_top.html

現在名古屋で開催中。1月11日までの期間です。

  

始めは行くつもりでした。

しかし、同じ職場の人で先に行った人に、「人体の不思議展」の冊子を見させてもらい躊躇しました。

展示されている人体が全て本物で、

新しい保存法で腐らず匂わない状態であるそうです。

生前に了解がとられている献体とのこと。

その冊子に載っている写真は興味をかきたて、

体はこうなっているんだとよくわかりました。

最近関心を持っていた筋肉、腱、骨など参考になりました。

  

しかし人体を縦に、横にいくつにも切断されている標本は見るのはきつかったです。

全身の皮がはがされ、それはそれでいいのですが、

その皮を自分に持たせるポーズは本当にいいのか?

顔がしっかりわかります。誰だかわかります。こんな展示は本当にいいのか。

小さな子どものような献体もありました。

これらの献体は、本当に本人の了解を得たのか?

大衆に見られることを想定したのか?

冊子を見たことで、悩んでしまいました。

まずは本物を見て論じるべきなのでしょうが、迷いました。

  

結局見に行かず、地元に帰る電車に乗りました。

これから疑問点を解決して納得したら見に行くと思います。

    

以前定期購読していた「週刊金曜日」にも関連記事が掲載されていたようです。

そういうのも読んで、もう少し検討してみたいです。

※参考「人体の不思議展」に疑問をもつ会http://sky.geocities.jp/jbpsg355/

すでに2002年から「人体の不思議展」はスタートしていたのですね。

献体は全て中国人だそうです。上記のサイトを見て知りました。

       

「2日間で学んだこと」の一つだと思いここに書きました。

2009年12月28日 (月)

2日間で学んだことその5/Bの子理論

(前投稿からのつづき)

〇俵原先生の講座から

・「今日は何の日」実践。「12月27日 〇〇〇〇〇〇の日」と板書。ヒントを言いながら答えに迫っていく。

   

・放課の子どもたちの帰りが遅い時に始める。正解を言わずに、出た答えを一覧しておく。

 「1.シーラカンス   2.ピーターパン    3.・・・・・・   4.その他」といった具合に。

 全員がそろったところで正解と思われるものに挙手。正解となる。「その他」を入れることで可能。

※自分も「今日は何の日」を〇〇にあてはめていく実践はやっている。ヒントを言いながら答えに迫っていく時の子どもとのやり取りが楽しい。

答えの一覧を出して挙手させるやり方は勉強になりました。

    

桃太郎〇

 犬〇

 鬼〇

 やっつけさせる。

 〇のところに言葉を入れる。

 正解は「桃太郎 犬 鬼 やっつけさせる」

 でも「が」「に」「を」を入れかえても文は成り立ちます。

 「桃太郎 犬 鬼 やっつけさせる」

 「桃太郎 犬 鬼 やっつけさせる」

 ※俵原先生のすごいのは、この2つの情景を絵にしたものを見せてくれたこと。

 とても楽しい絵でした。あの絵の写真が欲しくなりました。

   

教師〇勉強させる

 友だち〇勉強する

 自分〇勉強する

 〇のところに言葉を入れる。

 「教師が勉強させる  友だちと勉強する  自分で勉強する」

 これは堰八先生から聞かれたとのこと。1年を通してこう変化することを目指す。※なるほど。

   

☐☐信☐

 ☐に言葉を入れる。

 2つ目の☐にヒントで一を入れる。

 次に2つ目の☐に縦に線を入れる。

 2つ目の☐には「十」が入るんだなと思いきや、正解は織田信長!

 ※会場は驚きと大爆笑。「爆笑」は「おおぜいの人がどっと笑うこと」一人では爆笑にはなりません。この時は正真正銘の爆笑、大爆笑でした。

   

・「名前だけは丁寧に書け」「人生で一番たくさん書く字なのだから丁寧に」

   

・同じクラスの子の名前の漢字テスト。子どもたちは案外書けないもの。せっかく一緒になったのだから書けるようにしたい。

   

・6年生に1年生になりきって絵日記を書かせる実践。※ちょっと難しいことが混じった絵日記が楽しい。こういうことが思いつくのがうらやましい。

    

・「Bの子理論」

 Aの子(優れた子、すぐに寄ってくる子)、Cの子(学習についていっていない子、離れていく子、妨害する子)はほっておいても目に入る。

 全員を見ようと思ったら、Bの子を見よう。

 Bの子が人数が一番多い。

 Bの子は普段あまりほめられず叱られず。したがって少しほめれば上(A)に上がれる子。

 逆にCにもなりやすい子。

 4月にBの子にたくさん声をかける。机間巡視や放課。※杉渕先生も俵原先生も放課の声かけを重視している。

 Cの子もBにもなるが、不安定。担任が変わればまたCになってしまうこともある。3学期は落ちないように固定化をはかる。※そこまで考えているんだ。すごいと思う。

 不安定なBの子は、引き継ぎの時に必ず伝える。

 Cの子もいつもCではなく、CのこともやればAのこともやる。Aのことをやると教師は大げさにほめる。うまくいくこともあるが、本人がわざとらしさを感じることもある。→叱る時でもほめる時でもないBの時にCの子につながるといい。※なるほど。言われてみて、自分の体験を思い出してみて、なるほどと思う。

 Aの子も、Bの時につながるといい。※そうか、Aのこの時もか。

 面白いことをいうお調子者の子を浮かせないために、周りのBの子たちをほめる。

 ※「Bの子理論」はこれからも目にすることになりそう。

   

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以上3人の講座のまとめをうちました。行ってよかったと思います。 

2日間で学んだことその4/12番街のキャロル/音読は高めの声で

26日の講座の中で、参加者同士交流の時間がとられました。

15分間ほどで最低5人の方と話をしてくださいと、

MCの先生に言われました。

(この頃よく使われる言葉。何の略だろうと思って調べました。master of ceremoniesでした。)

ところが最初に話した方が同年生まれの人で、

ずっと15分間話し込んでしまいました。

野口晃男という先生のお話を聴くといいですよと薦められました。

知らない人です。検索してみて下さいと言われ、今日いろいろ調べてみました。

盛岡市教育研究所・教育相談員という肩書きの方でした。

教えてもあったのも大事な縁。近いうちにお話を聴きたいし、

まずは書いたものを読んでみたいです。

もう一つ、シンガーソングライター「佐藤隆」さんのことでも話題になりました。

同年代ならではの話題。15分間はあっという間でした。

ここでは「十二番街のキャロル」といきましょう。

    
    
(前投稿のつづき)
〇中井先生の講座から
    
・※11月の中井先生の勤務校の研究発表に今年は行けませんでした。学芸会前日だったのであきらめました。
   
 しかし、この日話が聴け、クラスの様子も映像で見れたのが良かったです。
   
   
・音読。向かい合って読んだり、右や左を向いて読んだり、立ったり座ったりして読んだり。
   
 アクティブな変化をさせて音読させている。※最近あまりやっていなかった。3学期はやるぞ。
    
    
・生活規律の確立を勤務校では目指している。鉛筆の持ち方も注意している。※うちの学級にも多し。根気よくやろう。
    
    
・給食指導。毎日のことなので、(システムを)考えてやっている。※給食の配膳時間を意識したのは、以前中井先生の話を聴いたのがきっかけ。全員で準備することに賛成。
    
   
・給食でご飯は、入れ物の半分だけを盛りつけるように指導している。残り半分は、おかわり用。そのかわり、「いただきます」をした後に残しに来るのは禁止している。
   
※目のつけどころが違うなあと思う。確かに「いただきます」の後に残しに来る子が多い。冬休みに考えることだ。
    
   
・掃除の時間の始まりは、一度教室に集合する。※給食→放課→掃除の流れだと、掃除の取りかかりが課題。これも冬休みに考えたい。
   
   
・百人一首。配って、やって、片付けるまでの時間を測定している。※給食の配膳時間だけでなく、いろいろな活動のタイムを計測している。
    
※カウントダウンとカウントアップの両方の時計が黒板にあった。わが教室と同じ。やはり2つ必要ですよね。
    
   
・机の横には何もかけない。机を移動する機会が多いため。その代り、教室には収納の工夫をしている。※これも冬休みに考えたいことに。
    
   
・教科書の音読が速い・・・音読はトレーニングと考えているから。※なるほど。
    
    
・音読は高めの声で読む。※以前教えてもらって、すっかり忘れていました。思い出しました。何度も聴いて身につけていきたい。
    
    
・列ごとに音読を競わせる。よく使う言葉が「後(あと)ほど上手」
    
   
・オウム返しで子どもたちの意識を引きつけておいて、音読練習に入る。「右手」「左手」「肩」「お腹」「右の膝」「左の膝」「右手の小指」「左手の親指」・・・・※オリジナルを作りたい。
    
※「ワン ツー さん ハイ」は中井先生独特の言い方。でも今回は「ワン ツー ハイ」と言っていてビックリ。しかし、後半に出ました。「ワン ツー さい ハイ」
    
    
・掃除でゴミ拾いをさせるときには次のような言葉がけ。「ゴミは人のいないところにあります」「それはあなたのゴミです」「ゴミはピアノのところにあります」(位置を指示)
   
   
・過去にやったことを時々復習させ、思い出させる。短時間で。
   
     
    
※漠然と問題だとは思っているのだけど、
    
何も手をうたずにすましていることがあります。
          
たとえば机の横にぶら下がったいろいろなもの。
   
問題だと思ったら、じっくりアイデアを考えて実行してみよう、
    
中井先生の講座に限らず、3人の講師の先生の話を聴いて、
      
現状を変えるために動くことの大事さを感じました。
      
        
       
以上です。次の投稿で俵原先生の講座のこと。
   
     
    
    

2日間で学んだことその3/周りを幸せにする/心に残る声

(前投稿のつづき)

〇杉渕先生の講座より

・資料「むねのたいこ」

 さんかん日に

 お母さんが来た。

 すっごく どきどきした。

 むねが たいこのように

 ドンドン なった。

 ぼくは むねの 音を 聞いて、

 もっと きんちょうした。

    

 「さんかん日に お母さんが 来た。」

 をいろいろな気持ちで読む。

 たとえば「待ってました」「え、本当に来ちゃったの」「あ~あ、来ちゃった、いやだなあ」

 ※杉渕先生のペースに乗せられてみんなが読んだのは、同じ文でも全く違いました。

   

・資料「ふゆのあさ」

 おきる じかんですよ

 かあさんの こえが

 ゆめの すきまに

 しのびこむ

  

 さあ おきるのよ

 かあさんの こえが

 ふとんの なかまで  

 はいってくる

  

 すぐに おきなさい!

 かあさんの こえが

 つめたい かぜと いっしょに 

 とびこんでくる

    

 太字を音読。

 ふっとわーくさんが指名されて読む。さすがうまい。

 杉渕先生は「人格を変えて読んでいる」と評価。ふっとわーくさんはそれができる。

 もう一人、奈良?の女の先生が指名される。この先生の声は聞き覚えあり。

 5月の講座でもびっくりした人だ。

 http://mitikusa.typepad.jp/blog/2009/05/post-57b7.html

 音読のプロのような声。

 持って生まれた声なのか、磨いた声なのか。素晴らしい。心地いい。

 この声をいつも聴ける子どもたちは幸せです。

 声のいい人は時々いる。高校の時の日本史の先生の声も忘れられない。

 その声で日本史の出来事をたくさん語ってもらいました。

   

・全員発言を目指すなら、全員が発言しないことを前提にしてそこから考えていく。

 →少しくらいボソボソ言っても、小さな声の発言でもOKと思える。

 →教師の精神状態として「子どもたちを~してやろう」ではなくて、

  「~してくれたらいい」ぐらいのほうがいい。

 前者だと子どもたちは離れて行き、後者だとよってくる。

   

・自分のやりたいことをやるためには、周りを幸せにする。※これまた名言。

   

・人間力。先天的な自分の良さを生かしつつ、弱い部分を修正していく。※賛成。

    

・相手のせいにしているうちは、うまくいかない。※そうそう。

    

・人のことを攻める前に、その人のためにやれることはないか。※そう思えたら、怖いことないよなあ。

    

・子どもとしゃべろう。このゆとりが大事。しゃべっていく中で、一人ひとりの子どものカルテを作っていく。

    

・何かの練習。練習時間はあまりとらずにすぐに発表。そして練習。発表。その繰り返し。

 発表のプレッシャーと他の人たちの発表を参考にして、だんだんうまくなっていく。

 ※この考え方は、最初に杉渕先生の講座に出てから変わらぬ考え方。

    

以上が杉渕先生の講座で学んだこと。

もちろん全てではありません。

次の投稿では中井先生の講座で学んだこと。

     

    

 

2日間で学んだことその2/一回だけで終わらない/テイクオンミー

26日の晩、飲み会の後によったラーメン屋で懐かしい曲が流れていました。

曲名がすぐに浮かばず、デジカメの録画機能で曲を録音。

ホテルで聴き直して思い出しました。

a-haの「テイク オン ミー」でした。

また古い話で恐縮ですが、新任の年の曲です。

次のサイトで久々PVとともに曲を楽しみました。確か我が家にLPがあるぞ。

http://hitspv.com/article/28430065.html

このPVに登場してる人たちも一緒に年をとってきているんだろうなあ。

    

(前投稿のつづき)

〇杉渕先生の講座より

・能力の低い子がボソッと言ったことを、教師が通訳する力も授業力。代弁する力。

 さらには子どもが潜在意識の中に持っているものを代弁する力。

 ※そこまで考えていなかったけど、でも言われてみればそうだなと子どもが思えるほど

 代弁できたらすごい。子どもにとっては、自分はけっこうすごいと思えるのでは。

  

・子どもにたくさん目をかける。とにかく回数。皆さんは回数が足りないのではないか。

 (あのF先生でさえ、一日5回子どもと握手をする)

   

・教材開発力。教材とは・・・子どもを伸ばすためのもの。

   

・お馴染みの田んぼの田に対角線が入った図の中に潜む漢字さがし。

 これを一回だけやったのでは不十分。

 →5分間で何文字できるかを毎日やる。その中で、他の子の意見を聞いたり、

 親に聞いたり、辞書で調べたりするようになる。

 →たくさん集中して書けるようになる。

 ※実力がつくということ。毎日繰り返すことでいろいろなことあり、多角的に力がつく。賛成。

    

・何か課題ができると、教師は次のレベルのものを与えてやらせようとする。高さばかりを要求する。

 →あるレベルを何回もやって、上の課題を与えるようにする。

 (庄司昌子先生のジグソーパズルの話を例にして話をしてくれた。まずは同じくらいのピース数のパズルを何度かやってから、大きい数に挑戦させる)

   

・空書きは大げさにやる。※最近はちょっと遠慮していた。たまには大げさにやってみよう。特に間違いやすい書き順の漢字。

    

・キーワード実践。・・・何か全ての教科に通用するキーワードを決めて、実践する。たとえば「集中力」「丁寧」「学び合い」※これなら指導がぶれない。

   

   

次の投稿につづく

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楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉