火鉢12/股火鉢/イナゴ
火鉢シリーズもこれでラスト。
学校にゲストティーチャーとして2人のおじいさんを招いての授業から。
「股(また)火鉢」
寒い時は、こうやって火鉢にあたったよと、
一人のおじいさんが、火鉢のふちに股を開いてどっかり座りました。
お尻からじっくり温まりそうです。
国語辞典で調べると、ちゃんと「股火鉢」がありビックリしました。
一般的にやられてきた証拠でしょう。
意味は「火鉢にまたがるようにしてあたること。」とありました。
イナゴをつかまえてよく食べたよという話もしてくれました。
イナゴをつかまえた後の話が興味深かったです。
イナゴをつかまえると、手拭いを縫って袋状にしたものに竹筒を合体させた入れ物に入れました。
イナゴは竹筒から逃げようとするのですが、
翅をひろげて飛ぼうとしても、竹筒の側面に翅があたり飛べません。
そうこうしているうちに、イナゴはフンをします。
フンを出しきって、体がきれいになったところで食すのだそうです。
今回の火鉢の授業はたくさんの人の協力でできました。
火鉢を貸してもらいました。
灰や火吹竹を提供してもらいました。
ゲストティーチャーを引き受けてもらいました。
準備もたいへんでした。
いろいろなものを買い、借りてきて準備しました。
火鉢について教師が知らなかったので勉強しました。
振り返ってみると、火鉢の授業をやろうと思いたってから、
いろいろな人と関わり、新しい体験をして、火鉢に対する知識が飛躍的に伸びました。
以前の自分とは大きく変わりました。
授業を通して、教師自身が”脱皮”した感じ。
やり始めて良かったと思います。